Japanese
English
症例
膝窩動脈塞栓症に継発したガス壊疽の1例
A Case of Gas-gangren following Embolism of A. poplitea
大杉 百合夫
1
,
宮田 洋
1
Yurio OSUGI
1
,
Hiroshi MIYATA
1
1山口県立中央病院外科
1Surgical Department, Yamaguchi Prefectural Central Hospital
pp.739-741
発行日 1961年8月20日
Published Date 1961/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202808
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緒言
ガス壊疽は主として土壌により汚染された挫創,殊に開放性骨折に継発する疾患である.したがつて戦傷に多く併発する創傷伝染病であり,平時においては比較的まれにしか見られない.殊に外傷に由来しない本症に至つては,極めて少数の報告例1)を文献上に散見するのみである.
われわれは最近心臓疾患を有する患者に,左下腿の動脈塞栓症が起りこれに引続いて,本症が発生したと考えられる1例を経験し,切開と抗生物質療法により治癒せしめたのでその症例を報告する.
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