Japanese
English
症例
肺結核手術後に脳栓塞様症状を呈した2例
Two Cases of Complicated with Cerebral Embolic Symptom, After Operation on Pulmonary Tuberculosis
田村 政司
1
,
西原 孝典
1
Masashi TAMURA
1
1国立兵庫療養所外科
1Hyogo National Sanatorium
pp.737-738
発行日 1961年8月20日
Published Date 1961/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202807
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手術後に発生する脳栓塞は従来甚だ稀な疾患であるといわれていたが,近時その報告も散見されるようになり1)→12),しかもその症状が重篤で幸に死を免れても長く脱落症状を遺すことが多く,患者の予後におよぼす影響が甚だ大であり,今後注目されるべき合併症と推察される.
国立兵庫療養所で,昭和34年末までに541例の肺切除術を施行し,その中の1例に術後脳栓塞の発生を見,また空洞切開後筋肉弁充填術99例を行つたが術後に脳栓塞様症状を呈した1例を経験したので,これらの症状および経過を報告する.
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