Japanese
English
症例
特発性後腹膜腔血液嚢腫の1例
A Case of Spontaneous Retroperitoneal Encapsulated Hematoma
村山 洋平
1
,
佐藤 麟太郎
1
,
大沢 一郎
1
Yōhei MURAYAMA
1
,
Rintarō SATŌ
1
,
IchirōŌSAWA
1
1東北大学医学部桂外科
pp.527-531
発行日 1961年6月20日
Published Date 1961/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202766
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
後腹膜腔血腫が吸収されずに存続する場合には,血球崩解産物および後腹膜腔脂肪組織溶解の刺激によつて血腫周辺部に線維組織増殖が起り,結合織被膜で被覆されるにいたる.このような後腹膜腔血液嚢腫は非常に稀で,本邦においては現在までに6例1)-6)しか報告されていず,外国においても10例程度7)-14)が散見されるにすぎない(表).私達はこの1治験例を経験したので報告する.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.