Japanese
English
症例
クローン氏病の2例について
Two cases of crohn disease
松尾 三千雄
1
,
吉田 毅
1
,
安井 拓平
1
,
近常 恒雄
1
,
米田 篤
1
Michio MATSUO
1
,
Takuhei YASUI
1
,
Takeshi YOSHIDA
1
,
Tuneo CHIKATSUNE
1
,
Atsushi YONEDA
1
1大阪市大沢田外科
1Department of Surgery, Osaka City University Medical School
pp.381-383
発行日 1960年4月20日
Published Date 1960/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202586
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緒言
本症はCrohn,Ginzburg and Oppenheimer1)が1932年にRegional ileitisとして発表して以来注目せられるようになつた疾患である.当時Crohn et al.が発表せる14症例は何れも本疾患が廻腸末端に局在せる特徴を有していたが,その後空腸,結腸,廻盲部および虫垂突起,亦時として全小腸が広汎に浸された例2-8)が報告され,クローン氏病なる名称は発生部位の特徴を失うに至つた.
また本疾患が原因不明のことからも他の疾患と間違われ易く,開腹手術によつて初めて診断のつくことが珍しくない.最近私達は本症の2例を経験したのでここに報告する.
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