Japanese
English
臨床報告
再膨張後の肺水腫の1治験例
A case of pulmonary edema after re-expansion
鈴木 康之
1
,
坂東 和夫
1
,
足立 確郎
1
,
田頭 幸夫
1
,
藤田 久夫
2
,
坪田 紀明
3
Yasuyuki SUZUKI
1
1兵庫県立加古川病院外科
2兵庫県立加古川病院整形外科
3兵庫県立成人病センター外科
pp.1431-1434
発行日 1985年10月20日
Published Date 1985/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209159
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はじめに
Pulmonary re-expansion syndromeとは虚脱した肺が治療により再膨張する時に肺水腫が発生するもので,Re-expansion pulmonary edemaもしくは,Re-per—fusion pulmonary edemaなどと呼ばれている.1959年Carlsonら1)が,Pulmonary edema following the rapid re-expansion of a totally collapsed lung due to pneu—mothoraxを報告して以来,著者の渉猟し得た範囲では,本邦には18例,外国には30例の報告がみられる.今回我々は,外傷性血気胸に対する持続ドレナージ中に発生した本症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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