Japanese
English
綜説
腹部手術後の肺合併症
Abdominal Surgery combined with Pulmonary Disease
尾形 利郎
1
,
平畑 欣一
1
,
大槻 道夫
1
Toshio OGATA
1
1慶応義塾大学外科学教室
1Dept of surgery School of Medicine Keio Univ
pp.15-21
発行日 1960年1月20日
Published Date 1960/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202526
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腹部手術後の肺合併症は,麻酔法の進歩,化学療法の発達,術前・術後管理の改善等によりその発生頻度,とくに致命率は著明に減少している.しかしPoor-riskの患者,たとえば高齢者の場合はCardiopulmonary insufficiencyの状態を発生し致命的になることがある.また致命的にならない場合でも術後の軽快・治癒を遅らせ,医師,患者をなやます点臨床の実際においては軽視することが出来ない.
そこで私共は,麻酔・化学療法・術前術後管理が一応のレベルに達した現在,過去4年間に発生した24症例につき統計的に検討し,同時にその予防ならびに治療について考察を行つた.
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