Japanese
English
薬剤
術後腸管麻痺に対するパンテノールの使用経験
Clinical Experience of Panthenol Treatment against Postoperative Intestinal Paralysis
勝部 寬二
1
,
大塚 治
1
,
芦村 正昭
1
,
渡辺 昭朗
1
Kanji KATSUBE
1
1関西労災病院外科
1Section of Surgery Kansai Rosai Hospital
pp.1275-1277
発行日 1959年12月20日
Published Date 1959/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202506
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Ⅰ.緒言
日常,腹部内臓に対し外科的侵襲を加えた場合,われわれは術後の各種の不愉快な症状を経験する.その一つに腸管麻痺の問題がある.従来,われわれはこの腸運動管理の目的に対し種々の理学的療法,あるいは高張食塩水,プロスチグミン等の薬物療法に頼つて来たのである.
近来,パントテン酸の代謝面の重要性が頓に脚光を浴びるに到り,その作用機序も逐次解明されつつあるが,1943年H.Pfaltzは,初めてパントテン酸のアルコール誘導体を合成し,その大量投与が腸管の蠕動を著しく促進することを認めた.
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