Japanese
English
綜説
肺切除術後における遺残腔の形成と縮小機転について
On the formative and reductive mechanism of residual cavity after pulmonary Resection
滝原 哲一
1
,
原田 邦彦
1
,
兼松 晴美
1
Tetsuichi TAKIHARA
1
,
Kunihiko HARADA
1
,
Harumi KANEMATSU
1
1徳島大学医学部第二外科教室
pp.901-907
発行日 1959年9月20日
Published Date 1959/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202457
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
まえがき
先にわれわれは肺切除術後の遺残腔を形態学的に観察し,若干の形態とその臨床的意義について述べたが,術後の臨床経過に伴う遺残腔の変化の仕方にも問題があると思う.
これら遺残腔の形成,縮小には,残存肺の変位,再膨脹の状態が大いに影響し,弾性体としての肺組織の伸展性,それに対する拘束性因子の多少,さらに術側胸腔の縮少,横隔膜の移動,縦隔洞壁の強弱,肋間腔の狭少化,等諸因子が関与すると考えられる.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.