Japanese
English
症例
肝左葉ゴム腫の1手術治験例
A Case of Left Liver Gummas finding out by Surgical Operation
石田 道太郞
1
,
黑岩 純
1
,
山本 隆彦
1
M. Ishida
1
,
J. Kuroiwa
1
,
T. Yamamoto
1
1京都府立医科大学峯外科
11st Department of Surgery, Kyoto Prefectural College of Medicine
pp.769-772
発行日 1959年7月20日
Published Date 1959/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202436
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肝臓ゴム腫は比較的稀有なる疾患にして,駆梅療法の進歩せる今日その数は著しく減少しており,臨床的に遭遇することは極めて少なく,また看過され易いものである.McCraeの統計によれば27,000人の外来患者の中,僅か56例,全例中の0.2%に過ぎず,また屍体解剖により見出されたものは3,300例中46例,すなわち1.5%であつたと述べている.われわれは梅毒血清反応を誤認した為肝腫瘍の疑いで開腹し,摘出標本の検鏡により初めて肝臓ゴム腫と確認した1症例を経験したので文献的考察を加え,ここに報告する.
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