Japanese
English
症例
外傷性乳糜胸の1治験例
A cured case of traumatic Chylothorax
佐藤 宗夫
1
,
近田 昭彦
1
Muneo SATO
1
,
Akihiko CHIKADA
1
1四日市築港病院外科
1Yokkaichi Harbour Hospital
pp.677-679
発行日 1959年6月20日
Published Date 1959/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202422
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外傷に起因する乳糜胸は極めて稀なる疾患にしてわが国における報告例は5例に過ぎない(第1表).外傷性乳糜胸は胸管の損傷によつて発生するものにして,胸管の損傷は手術の場合は大部分頸部および胸腔内手術に併発し,外傷の場合は脊椎,肋骨の骨折等強い胸部損傷に併発するものである.われわれは最近下部胸椎,肋骨々折の患者に右側乳糜胸を合併した重篤な症例を経験し,開胸排液大量の輸血輸液によつて治癒せしめたので報告する.
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