Japanese
English
薬剤
整形外科領域における静脈麻酔剤(Eunal)の使用経験
An Evaluation of Eunal for Orthopedic Treatment
栗原 宏介
1
,
佐藤 勤也
2
Kosuke KURIHARA
1
,
Kinya SATO
2
1日本大学医学部整形外科教室
2日本大学大学院
pp.637-640
発行日 1959年6月20日
Published Date 1959/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202413
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緒言
簡単で効果的な麻酔法として,静脈麻酔は広く使用されている.特に短時間で済むような手術に対しては,いわゆるultra short actingの麻酔剤による静脈麻酔は極めて有効である.ultra short actingの麻酔剤としては,従来Barbiturates系の麻酔剤がその中心であつたがこれらの薬剤は呼吸抑制,血圧下降,蓄積作用および副交感神経刺戟作用などの欠点があるので,時に重篤な偶発症を惹起することは衆知のことである.
最近,呼吸循環器系に対し障害の少ないThio—barbituratesについて盛んに研究されているが,また一方Barbiturates系以外の静脈麻酔剤に関する研究も大いに進められている,すなわちホルモン作用を有しないSteroid系のViadrilや,Eugenolの誘導体である,Eunalなどは,その成果の一つと思われる.
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