Japanese
English
症例
舌咽神経痛の1治験例—附 多発性腸管憩室
A Case Report of Glossopharyngeal neuralgia;Coexistent multiple diverticles of intestine and colon
喜多村 孝一
1
,
朝倉 哲彥
1
,
丸岡 三夫
1
,
宮里 良康
1
Kowichi KITAMURA
1
,
Tetsuhiko ASAKURA
1
,
Mitsuo MARUOKA
1
,
Yoshiyasu MIYAZATO
1
1国立東京第一病院外科
1The Surgical Section of the First National Hospital of Tokyo
pp.1171-1176
発行日 1958年12月20日
Published Date 1958/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202293
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舌咽神経痛(glossopharyngeal tic douleureux)は三叉神経痛(trigeminal tic douleureux)にくらべればはるかに稀なものではあるが諸外国においては臨床上一つの独立疾患として治療の対象となることはさほど珍しくない.しかるに本邦においては我々のしる範囲では殆どその臨床治験例をみないようである.
我々は最近本症の1例を経験し頭蓋内舌咽神経切断術を行つたのでその臨床経過について述べるとともに,本例の経験にもとづき舌咽神経の嚥下運動への関与について一言触れてみたいと思う.
さらに本例では死後剖検にさいし偶然にも稀有な腸管の多発性憩室が発見されたので併せて報告しようと思う.
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