カラーグラフ 目でみる耳鼻咽喉科
舌咽神経痛
加藤 功
1
,
青柳 優
1
,
鈴木 八郎
1
,
加藤 佳子
2
1山形大学耳鼻咽喉科
2山形大学麻酔科
pp.384-385
発行日 1980年6月20日
Published Date 1980/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209082
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舌咽神経痛はきわめて稀な疾患で三叉神経痛100に対し1位の頻度といわれている。その症状は,会話,嚥下,笑ったり,咳をすることが誘因となり,一側咽頭側壁から耳の奥にかけての激痛である。発作期には1日10数回も起こり.数カ月持続することもある。今回,種々の薬剤治療,ブロックで疼痛の寛解が得られなかった症例に対し,口腔咽頭法で舌咽神経切除を行ったので、この手術法を紹介する。
本例は術後程度が軽くなったが,なお発作を繰り返していた。しかし,しだいに間隔が延長し,約2年の経過観察で,一応寛解を得ている。
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