Japanese
English
発行日 1958年9月20日
Published Date 1958/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202233
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1.はじめに
先ず最初にことわつておきたいことは,膵臓炎に関しては従来外科医の方が内科医よりもその病像をくわしく知る機会に恵まれていたことである.膵臓壊死の如き重症剖検例を除き病的所見を確めることは前者において初めて可能なことであつた.膵臓炎として軽症型の膵臓浮腫の存在は古くKörte1),Archibald2),Zoepfel3)等外科医によつて気付かれている.
また膵臓浮腫が病勢の進行と共に膵臓壊死にまで移行する事実はQuick4)により最初に報告されている.彼は最初の開腹手術で膵臓浮腫のみを認めた例で,2日後の開腹手術時壊死性病変に移行していたことを確認している.
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