Japanese
English
術技
心房中隔固定術—安全にして簡易なる新術式
Fixing Technique of atrial septal
広瀨 輝夫
1
,
Charles P. Bailey
2
1千葉大学中山外科
2Hahnemann Hospital
pp.333-339
発行日 1958年4月20日
Published Date 1958/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202170
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緒 言
心房中隔欠損症に対する手術は1947年にCohen1)により暗示され,Murray2)により1948年に,心房前後壁を心中隔部に縫い合わせる事により部分的な成功を見たのであるが,実際に完全な人体成功例が報告されたのは1952年1月11日,著者の1人Baileyによる.
此の手術法の原則は,心房中隔欠損症においては常に余剰で肥大している右心房壁を中隔欠損部に対して折り込ませて,其の周囲を心臓内に挿入せる指の導びきにより,中隔壁に縫いつけるわけである.此の閉鎖方法は「心房中隔固定術」と命名された.其れ以来,幾多の道理にあつた変法が種々の解剖的変異に対処して工夫されて来た4)5)6)(第1図A,B,C).
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