Japanese
English
症例
食道裂口性右横隔膜ヘルニアの1例
A case of right esophageal hiatus diaphragmatic hernia
曲直部 寿夫
1
,
小林 芳夫
1
,
淸水 宏
1
,
上堂 保
2
,
垂井 淸一郞
2
,
宮田 和雄
3
T. MANABE
1
1大阪大学医学部第一外科
2大阪大学医学部第二内科
3大阪大学医学部放射線科
1Department of First Surgery school of Medicine. OSAKA University
pp.1057-1060
発行日 1957年12月20日
Published Date 1957/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202104
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
横隔膜ヘルニヤは第1図の如く食道裂口,Back—dalck氏孔,先天性欠損,Morgagni氏孔,及び外因性として外傷或は炎症等による壊死部を通じて起るものである.横隔膜ヘルニアは考えられている程少いものでなく,Harrington,Sweet等の報告を初めとして多数の症例報告が見られ,我国に於ても一年に10例近くの症例が報告されている.
Harringtonの報告を見ると食道裂口ヘルニアは全体の8割を占めているが,殆んどが左側に起り右側に起るものは稀である.
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.