Japanese
English
特集 乳腺腫瘍
慢性嚢腫性乳腺症の臨床病理組織学的研究
Clinical and histopathological studies on chronic cystic mastitis
間島 進
1
,
小野 仁壽
1
,
原田 裕
1
,
伊藤 宏一
1
,
田代 鼎
1
,
高橋 富
1
1東北大学医学部武藤外科教室
pp.901-914
発行日 1957年11月20日
Published Date 1957/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202074
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吾々は従来慢性嚢胞性乳腺症(以下単に乳腺症と略記する)及び乳癌で剔出された標本の病理組織学的検索成績を基礎として,乳腺症に於ける癌発生機序及びその悪性化頬度に就て数回にわたり発表1)2)3)4)5)して来たが,之等は手術材料に就ての一部分的観察に過ぎない.そこでこの欠点を補正する為に今回一般成年婦人の乳腺集団検診及び剖検例より得た乳腺の組織学的検査を行い,成年婦人に於ける乳腺症頻度の調査を行つた.そして本年の外科学会総会に於ける共同研究「乳腺腫瘍」に際して,之等検査成績を基に乳腺症に対する吾々の見解を述べた.しかし総会に於ては時間の関係上吾々の見解を充分に述べ尽せない点もあつた.今回本誌より乳腺症に就て記述する様依頼を受けたので,総会での発表を骨子とし,その際の足らざる所を補足しつゝ以下記述する次第である.
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