Japanese
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特集 吐血と下血
綜説
慢性胃炎と出血
Chronic Gastritis and Hemorrhage
浜口 栄祐
1
1東京医科歯科大学
pp.933-950
発行日 1956年12月25日
Published Date 1956/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201895
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A.吐血,下血に於いて慢性胃炎の占める地位
急性胃出血患者のレ線検査で出血源となるべき潰瘍,癌,その他の病巣も証明できず,手術所見や剖検所見によつても不明の症例が少なくないことは昔から気付かれており,その多くのものが胃炎出血であることは一部の学者が既に指摘し,著者等13,16)も発表した.
この方面に造詣の深いHenningやGutzeitは「胃炎の大出血は癌や潰瘍からの大出血よりその頻度が余り劣るとは考えない」とさえ云つている.しかし我国では未だこの問題に対する関心が一般に浅く,報告も少ないので,今日までの経験を主体として少しく考察を加えることとする.
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