Japanese
English
特集 偶發症との救急處置
頭部外傷の救急処置(非観血的療法)
The emergent treatment of the head injury
傳田 俊男
1,2
,
石森 彰次
3
Toshio DENDA
1,2
,
Shōji ISHIMORI
3
1健康保険組合下谷病院外科
2慶応大学医学部
3慶応大学医学部外科
1Shitaya Hospital
3Dept. of Surgery, School of Medicine, Keiō University
pp.805-812
発行日 1955年11月20日
Published Date 1955/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201707
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
頭部外傷に関しては,古くから多くの研究,報告があるが,今日なおその治療は確立されているとはいい難い.しかも外傷,殊に交通事故によるその発生は急激に増加し,しかもその中頭部外傷では重症例,死亡例が激増し,その治療法は益々困難になつて来ている.
三河内の調査による,昭和23年4月から同年3月迄の1ヵ年間の東京都の頭部外傷死亡統計(頭部に外傷があつても他部に致命的外傷のあるもの,銃器で頭部を撃つたもの及び殺意をもつて行われた脳外傷等を除く)によれば.1年間の外傷死874,例内脳外傷死亡587例で69.3%を占め,男女の比は4.5:1,年齢的にも戸外で働く機会の多い20歳台が最も多く,又遊戯中の事故の多い1〜20歳がこれに次いでいる.
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.