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綜説
頸部淋巴節結核の治療法としてのイソニコチン酸ヒドラヂッド(I.N.A.H.)内服法の検討
A Criticism on the oral Administration of INAH for the Treatment of Tuberculous Cervical Lymphadenitis
鈴木 快輔
1
,
朝倉 重憲
1
Kaisuke SUZUKI
1
,
Shigenori ASAKURA
1
1昭和医科大学外科
1SHOWA Medical School
pp.581-584
発行日 1955年9月20日
Published Date 1955/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201668
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1.緒論
最近イソニコチン酸ヒドラヂッド(I.N.A.H)が結核症に対する強力な化学療法剤として盛に用いられるようになつたが,本剤は他の化学療法剤に比して,安価で且つ副作用が少いと云う利点がある.我々の外科では,早くからその内服による外科的結核症の治療効果を観察しており,その結果の一部は既に1,2の雑誌6,12)に報告した.その後も引き続き観察を続けており,外科的結核症の中で最も多い淋巴節結核に対してI.N.A.H.内服療法を単独に行い得た者の数が今日迄に48名(男15名,女33名)に達した.そこで治療効果を中心としてそれに伴う2,3の検索事項について述べたいと思う.投与の方法は標準をプロキロ4mgにおき,成年者に対しては1日200mg,年少者に対しては1日100mg〜150mgを内服させた.投与期間は平均7週間で最長15週間,最短3週間である.本治療法の純粋な効果を見る為に,他種の療法や薬剤即ちStmy局注7.8)P.A.S.内服5)I.N.A.H.局注7.9.10)レ線照射4)を併用した症例は本報告の中から除外した.48名の患者の年齢別分布は第1表の如くで,初診時の病期〔松原氏4)による〕は第2表の如くであつた.
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