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イソニコチン酸ヒドラヂツド内服中に発生した膀胱乳嘴腫の1例
田村 峯雄
1
,
谷村 保夫
1
,
藤井 達郎
1
1大阪市立医科大学皮膚科泌尿器科教室
pp.531-533
発行日 1954年9月1日
Published Date 1954/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201266
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腎臓ならびに膀胱結核の患者に治療の目的でイソニコチン酸ヒドラヂツド(以下INAHと略記する)を連続内服中,膀胱壁に乳嘴腫の多発をみた興味ある症例を報告する。なお本例は昭和25年12月以来,肋膜炎および腹膜炎に罹患し,種々の化学療法を施行し,一応その軽快をみたときに,膀胱症状が現れたもので,この点も面白いと思われるので,その間の療法について少しく言及する。
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