綜説
リンパ節結核症に対するイソニコチン酸ヒドラジドの治療成績
川內 正充
1
,
岡田 三郞
1
Masamitu KAWAUCHI
1
,
Saburō OKADA
1
1慶應義塾大學醫學部外科學教室
1Medical Department of Surgery, Keio University
pp.300-303
発行日 1953年6月20日
Published Date 1953/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201245
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リンパ節結核症の治療法として從来は理学的療法や外科的手術療法が專ら行われていたが,結核症に対する化学療法剤の著しい進歩に從つて,その治療法の最近の傾向は化学療法の方向に進んできている.我々の教室でも本症に対して虹波,パス,ティビオン,ストレプトマイシン(以下SMと略す)等による化学療法を主とした治療法を行つており,これらの治療成績については既に発表したが,今回我々はイソニコチン酸ヒドラジド(以下INAHと略す)を外科的立場から60例の本症に対して試みたのでその治療成績を報告する.
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