Japanese
English
綜説
イルガピリンの外科的適應範囲並びに効果に就いて
Use and Results of Irgapyrin in Surgery.
山近 勝美
1
,
河野 通德
1
K. YAMACHIKA
1
1大藏省印刷局小田原病院外科
1Surg. ODAWARA Hospital of Printing Burean, Department of Finance
pp.533-536
発行日 1955年8月20日
Published Date 1955/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201658
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I.緒言
1949年スイスのJ.R.Geigy社の手に依つて始めて,合成されたイルガピリンは水溶性のピラツオロン誘導体なるブタゾクジンとアミノピリンとの等量混合溶液で新ロイマ治療剤として市販された.この薬はCortisoneやACTHと同じく所謂ロイマチス性疾患に著効を示すことは勿論,諸々の筋肉痛,神経痛,関節痛等にも鎮痛作用を有することが,欧米始め本邦に於ても多数報告せられている.我々も過去1年半本剤使用範囲を若干拡大して各種疼痛を有する約120例の患者に本剤を主に筋肉内注射に依り投与したが,効果顕著なるを見たので,大略を報告する次第である.
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