Japanese
English
綜説
骨髄炎手術の遠隔成績に就いて
Operative results of Osteomyelitis
山本 忠治
1
,
中脇 正美
1
,
山田 栄
1
,
香川 徹
1
,
玉重 亨
1
Tuji YAMAMOTO
1
1厚生年金玉造整形外科病院
1Tamatukuri Orthopedic Hospital
pp.519-524
発行日 1955年8月20日
Published Date 1955/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201655
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I.緒言
骨髄炎は一般に難治性のものであるが,その治療期間を出来る限り短縮する目的で,1880年頃より創面の一次的閉鎖法が種々試みられた.併し何れも好成績は得られなかつた.1946年ペニシリンの出現により,骨髄炎に対する治療法にも一大改革がもたらされ,術創の一次的閉鎖も可能となつて来た.
さて骨髄炎の治療成績判定には,再発及び術後の骨新生を考慮しつゝ,長期間経過観察をする必要がある.従つて我々は少くとも術後1年以上を経過した67症例を選び,その平均治癒日数(勿論各症例の年齢,一般状態,場所,創面の大きさ,形等で異なるが)及び遠隔成績に就いて,X線学的並びに手術的の両面から比較検討し,更に手術方法に就いて考察を加えて見た.なお是等の症例は何れも充分病巣部切除を行い,術創閉鎖をもつて一応治癒と見做し,退院したものである.
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