Japanese
English
綜説
外科領域に於けるプレアミン使用成績について
Clinical studies on pleamin in department of surgery,
伊藤 克彥
1
,
足立 敬二
1
,
水野 和実
1
Katsuhiko ITO
1
1慶応義塾大学外科学教室
1Department of Surgery School of Medicine, Keio University
pp.470-475
発行日 1955年7月20日
Published Date 1955/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201644
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近時外科手術の発達に従い合理的な種々の補液が疾病の予後を決定する重要な治療法になつたがその一つとして術後の蛋白補給の目的で使用される必須アミノ酸の重要性は欠くべからざるものがある.特に蛋白代謝の障碍を起し易い外科的疾患即ち肝胆嚢疾患,胃癌,胃潰瘍,イレウス,肺結核,其の他の慢性疾患手術前後においては,日常広く使用せられて良好な成績が多数発表されている.従来教室ではこの目的のために,カゼイン酵素分解産物であるポリタミンのみを使用してきたが,最近は牛血の酸アルカリ分解によつて造られたプレアミンも使用している.本剤は昨年9月より尿中窒素平衡の点を検討した結果,該液中にカリウムを添加することにより窒素排泄量の減少と補液による浮腫防止に対して一段と改良された.その臨床応用例について述べる.
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