最近の外國外科
出血性胃炎に於ける胃切除,他
Von. W. Förster
pp.166
発行日 1954年3月20日
Published Date 1954/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201399
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Zbl. f. Chirur. 1953. Nr. 20.
著者は始に,個々の胃炎の型について述べ次に,胃出血を来す場合と,その手術適応について述べている.
重篤で死に到る程の胃出血があり,而もその出血源を発見し得ないものを特発性実質性胃出血として報告されている.Konjetznyによると此の疾患に於ては,粘膜の炎症性変化が見られると云う.肉眼的にも顕鏡的にも原因の分らない出血は,恐らく神経性影響による毛細管性大量出血と考えられる.胃十二指揚潰瘍のある事が分つている時には,胃出血の診断は明瞭であり,此の場合は一般に手術をする.Finstererは胃出血中,潰瘍90%,胃癌1.3%,肝硬変症の欝血性出血4.7%,胃炎によるもの4%,と報告している.
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