Japanese
English
特集 消化器良性疾患の手術適応—最近の考え方
急性出血性胃病変
Acute hemorrhagic gastric lesion
島津 久明
1
Hisaaki SHIMAZU
1
1鹿児島大学第1外科
pp.471-476
発行日 1989年4月20日
Published Date 1989/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210328
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近年,上部消化管出血に対する保存的止血法の進歩には目覚ましいものがあり,急性出血性胃病変の止血にも大きく貢献している.しかし,その止血成績は慢性消化性潰瘍の場合ほど良好ではない.通常,大量出血を起こす急性胃病変の多くは種々のストレスを背景とするが,一般にストレスが重症な場合ほど止血成績は不良である.これは外科治療についても同様で,重症のストレスを背景とする重篤な患者の成績は同様にきわめて不良である.したがって,急性出血性胃病変に対する手術適応の判定に際しては,出血状況と同時に,各種のストレス負荷によってもたらされた全身状態を正当に評価することが重要であることを強調した.
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