Japanese
English
綜説
補液としてのGlyco-Alginについて(第5報)—糖代謝附臓器に及ぼす影響
Glyco-Algin Complomental Fluid
高山 坦三
1
,
菅原 古人
1
,
小川 正克
1
,
高橋 哲男
1
,
大庭 嘉人
1
,
金谷 寬
1
,
露口 幹彥
1
,
丸山 行道
2
Tanzo TAKAYAMA
1
1札幌医科大学外科
2共成会社
1Department of Sapporomedical College
pp.67-72
発行日 1954年2月20日
Published Date 1954/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201374
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1 われわれは,過去の4篇の論文において,われわれの創案した補液剤「グリコ・アルギン」(以下「グリ・アル」と略記する)が,下降血圧の上昇維持の点においてきわめて優秀なものであることを各面から檢索,立証してきた,すなわち本剤は,体内水分配置に対する影響の点においてほゞ理想に近いものであること,詳言すれば,循環血液,血漿量をほゞ理想に近く改善して,細胞外相をほとんど増大せしめないこと,とくにその点滴靜注は心機能および腎機能に対してまつたく惡影響をおよぼさないこと等を見てきた.
ついでわれわれは本剤がブドー糖製剤である点からみて,糖代謝に及ぼす影響ならびに肝における糖代謝に及ぼす影響について檢索をおこなつたので,そのえた成績をこゝ発表する.
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