症例
頸部椎間軟骨ヘルニアの1例
相馬 秀臣
1
1京都大學醫學部整形外科
pp.808-810
発行日 1953年12月25日
Published Date 1953/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201354
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腰部に於ける椎間軟骨ヘルニアによつて,特有なる根性坐骨神經痛を起した患者は屡々我々の外来を訪れるがその特有な臨床症状並びにミエログラフイー所見によりその診斷はさほど困難なものでなく,亦手術成績も極めて良好である。之に反し頸部の椎間軟骨ヘルニアは,前者に較べその症例も少く,腰部に於ける坐骨神經痛の如き特有なる臨床症状を現して來ない為に,その診斷は可なり困難である。私は最近經驗した頸部椎間軟骨ヘルニアの1例を報告し,我々の教室に於て現在迄に經驗せる15例について,いさゝか考察を加え報告する次第である。
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