Japanese
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綜説
外科手術と調節低血圧法
Controllod Hypotension in Sergery
大谷 五良
1
,
飯田 文良
1
,
鍵谷 德男
1
,
上野 明
1
,
浦上 正躬
1
1東京大学医学部木本外科
1Department of Sargery University of Tokyo Medical School
pp.577-584
発行日 1953年10月20日
Published Date 1953/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201315
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いとぐち
手術野に於ける出血を阻止して手術操作を容易にし,あわせて出血量を減らそうという試みは古くより行われており,エスマルヒ氏駆血帶の使用もその一例であるが,このような目的に低血圧を應用することは比較的最近に始まつたものである.即ちClevelandのGardner1)(1946)はメニンヂオーマの手術に,同じくHale2)(1948)は内耳開窓術の手術に,共に脱血によつてこのような目的を達している.脳神経外科の領域に先ずこのような必要が痛感されたのは興味深いものがある.次いでGillies及びその一派(1948)は高位脊髄麻醉法による低血圧をこの方面に應用して大いにその効果を示したが,しかし脱血法にせよ高位脊髄麻醉法にせよ生体に種々の不利な作用を及ぼし且つ調節性に欠けるものであることは明らかである.
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