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集談会
pp.497-499
発行日 1953年8月20日
Published Date 1953/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201304
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第517回東京外科集談会 28.5.16
1)感電直後経過を詳細に観察し得た電撃症の1例
慈恵大大井外科 広野 恵三
57歳男子,110Voltの交流に感電せるものに対し人工呼吸,オーロパンソーダ靜注(救出後2,7,16時間後)によつてショック状態より離脱せしめ得た.ショック中強直性痙攣があつたが,意識及び諸反射も第3病日には恢復した.尚経過中膀胱直腸瘻形成.85日で治癒退院.
追 加 慶大外科 依田 圭司
宿題報告に於て電撃症ショックの発生機序は,脊髄→大脳→腹部交感神経の反射経路を辿ることを証明した.この臨床例は吾々の実驗結果を裏書きするものである.尚傷害として膀胱直腸瘻は珍らしい.
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