Japanese
English
症例
松果体部腫瘍の2例
Two Cases of Tumor at the Area of Pineal Body
三河內 薰丸
1
,
泉 周雄
1
Shigemaru MIKOCHI
1
,
Kaneo IZMI
1
1慶應義塾大學醫學部外科學教室
1Dept. of Surgery, Keio-Gijiku University School of Medicine
pp.377-378
発行日 1953年7月20日
Published Date 1953/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201275
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- Abstract 文献概要
松果体腫を含めて松果体部の腸瘍は,我が國に於ては大正2年(1913年)武谷により16年4ヵ月男子の畸型腫の1例が報告されて以来,稀有なる疾患の1つとして発表されて来ているが,脳腫瘍全体の例数が欧米に比して未だ極めて少ない我が國に於ては,その呈する特有な症状と共に尚お興味ある疾患の1つとしての價値を有していることゝ思う.この部の腫瘍の種類としては松果体腫が最も多く,その他畸型腫,惡性神経膠腫,嚢腫,腺腫,脳膜腫,惡性松果体腫等を数えることが出来るが,我々は最近松果体部に生じた混合腫瘍及び中脳並びに小脳及び近接脳膜に生じた血管腫で定型的な松果体腫瘍の症状を呈したものゝ2例を経驗したので,こゝに報告する次第である.
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