Japanese
English
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胸腔内手術とプロカイン及びプロカインアマイドの使用
The Effects of Procain and Procainamide in the Intrathoracic Surgery.
飯田 文良
1
,
服部 孝雄
1
,
穴沢 雄作
1
,
石井 正文
1
,
澁沢 喜守雄
1
Fumiyoshi IIDA
1
,
Kishuo SHIBUSAWA
1
1東京大學木本外科教室
1The Kimoto Surgical Department of the Tokyo University Hospital.
pp.188-195
発行日 1953年4月20日
Published Date 1953/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201224
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近時気管内麻醉法の発達に伴い胸腔内諸臓器に対する手術侵襲は比較的容易に行われるようになり,特に心臓に対する諸手術さえ本邦に於ても漸く盛に行われようとしている.気管内カテーテルによる気道の維持,酸素の確保,或いはクラーレの應用,補助呼吸,調節呼吸の應用等によつてわれわれにとつても或程度の呼吸の調節は可能なものとなつたが,心臓循環系に対する調節可能の範囲は尚お微々たるものに過ぎない.しかし気道えの刺戟や心臓そのものに対する侵襲がしばしば重篤な心臓循環系の障碍を招いて死帰を見ることもあり,これら胸腔内諸操作とその心臓循環系に対する作用を檢索してその予防及び治療の方法を檢討することはきわめて重要なことであろう.これに関する研究の一端としてわれわれは塩酸プロカインならびにプロカインアマイドの予防的および治療的効果について檢索を行つた.尚おプロカインアマイドは田辺製藥会社の好意により提供された.
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