Japanese
English
--------------------
骨長経成長促進法に就いて
Study on the accelerating effect upon the growth of bone
森田 浩
1
Hiroshi MORITA
1
1小倉市立病院外科
1Surgery of Kokura City Hospital.
pp.600-604
発行日 1950年12月20日
Published Date 1950/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200739
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
脳下垂体性侏儒に該臟器の前葉移植を試みその成長促効果を期待した脳下垂体移植術は多数の追試者を得た. 然るにその後この手術を希望して来る患者層をみるに,脳下垂体の機能低下による所謂侏儒と思われる人々でなく,邦人平均身長よりみればむしろ正常者と思われる者が多数を占めている. 該手術は脳下垂体機能障碍者に於て最も成長促効果を認めている如くである. 然りとすれば正常邦人男女子の整容上の成長効果を期待して脳下垂体移植術を試みるは必ずしも当を得たるものとは思われない. 然るに日常吾々のクリニツクを訪れる骨髄炎患者を観察するに,屡々罹患骨の著明に延長した者を認める. そこで私は化膿性骨髄炎時に於ける生体の反應を骨長径成長促進に應用せんとして先づ次の如き実驗を試みた.
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.