Japanese
English
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胃全摘後の吻合空腸運動に就て
The motility of jejunum anastomosed to esophagus after total gastrectomy
井上 権治
1
Kenji INOUE
1
1九州大學醫學部第二外科教室
1IInd Surgical Clinic of Kyushu Univ.
pp.589-591
発行日 1950年12月20日
Published Date 1950/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200737
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緒言
胃切除術が胃癌に対する根治療法として一般に広く行われる樣になつて以来,相当の年月を経ているが,其の遠隔成績は依然として満足す可きものでない. 從つて,從来主として晩期胃癌に対する手術手技としてのみ行われた胃全摘術が,次第に其の適應範囲を拡大せられて来た. 所が消化管系の一大重要器官たる胃を全部取除くと,爾後の消化機能に大きな変化を来す事が当然予想される. 友田教授は昨年来,胃癌治療に関して積極的意味に於ける胃全摘術,即ち胃切断術を提唱され,教室に於ては,胃全摘術後の代謝問題に関して広汎な研究が行われているが,私は,胃全摘術後食道に吻合された室腸輸出脚の運動を,パロン式内圧描画法によつて観察した所,興味ある知見を得たので茲に報告する.
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