最近の外國外科
—America—前頭葉切離術の術式,他
J. L. Poppen
pp.223-224
発行日 1950年4月20日
Published Date 1950/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200640
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ポッペン氏は1943年以来470名の患者に実施した前頭葉切離術の術式に就て記載している.そしてその手術死亡率が1%であることがこの術式の安全性を示しておるとしている.術式は簡單で迅速に行われる.しかし,最も重要な点としては,脳の白質が電気凝固吸引裝置で切離される時に,それをよく見ながら施し得ることである.
明瞭な解剖学的目標として,両眼の瞳孔及び頭部を剃毛した後に容易に認められる冠状縫合が利用されている.二つの平行した通常4cmの長さの皮膚切開を,両眼瞳孔の垂直面に合致する矢状方向に,冠状縫合前縁で両側に施す.頭皮の切開創縁を哆開し,Doyen氏穿孔器を用いる時の樣な普通の把柄に,著者が特に考案した穿顱器を取り著けて,直径2.5cmの骨孔を造る.
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