Japanese
English
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睾丸腫瘍の臨床的並に病理組織学的観察
Clinical Observation and Histopathological Study of Testicular. Tumor
新橋 義一
1
Giichi NIIHASHI
1
1慶應義塾大学医学部外科学教室
1Medical Dept., Keio Gijuku
pp.135-138
発行日 1950年3月20日
Published Date 1950/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200616
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緒言
睾丸腫瘍は比較的少い疾患であつて,我國の報告数は500例にみたない. 而も其の大部分が1例報告であつて,個々の症例を以つてしては我國の睾丸腫瘍の大要を知る事は出來ない. 又その病理組織学的特徴は甚だ特異的であり,難解である爲その見解が区々であり,殊に古い報告では混乱錯雜の感がある. 臨床的に見ても,例えば胎兒性腺癌の如く殆んど総て乳幼兒を侵し,而も甚だ惡性である如く,又良性と思われる畸形腫が屡々惡性変化を起して一命を奪う如く,甚だ重要なる疾患であると考えられる. それ故努めて多数症例を蒐集し整理考究するならば臨床的にも多大の意義ある事と信ずる. よつて余はこゝに21例を集め報告する次第である
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