Japanese
English
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血漿蛋白質量
Amount of Plasma Protein
吉川 春壽
1
Haruhisa YOSHIKAWA
1
1東京大学(生化學)
pp.331-335
発行日 1949年7月20日
Published Date 1949/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200480
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血漿蛋白質が重要な生理學的意義を持つていて,その絶對量の増減も,濃度の増減も,臨床上大切な知見を提供するものであることは古くから多くの人のみとめているところであつた。それにもかかわらず,實際にそれがはかられて,その所見が臨床的に檢討されるということはあまり行われず,ほとんど一般臨床醫家には看過されていて,特殊な研究の目的にだけ,主として動物實驗などにのみ觀察されていたことについては,いろいろの理由もあつたであろうが,そのもつとも大きな理由は測定の方法が臨床家にはとつつきにくかつたことにあつたらしい。現在では,血漿蛋白質濃度をはかるのに簡單迅速にしてしかも臨床に必要な程度に十分正確にはかる方法が考案されているので,おいおいひろく臨床方面にも用いられるようになつて來て,多くのデーターが集積しつつあることはよろこばしいことである。
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