Japanese
English
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開頭術により輕快せる陳舊性運動麻痺例
A Case of Obsolete Motoric Paralysis which obtained Convalescence by Craniotomy
伊藤 忠厚
Chūkō Itō
pp.96-99
発行日 1949年3月20日
Published Date 1949/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200425
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緒言
頭部外傷者は,受傷時に於ける頭蓋内出血等の緊急手術適應症例以外は多くは安靜に保存的に治療せられ,其後殘存する運動麻痺に對しては理學的療法に委ねられる場合が多い。然しながら其の中には觀血的に處置し,效果の期待出來る症例の存するであろう事は當然考へられ得る所である。私は最近,頭部に外傷を受け其後長期にわたり恢復を示さなかつた運動麻痺例に對し,開頭術を行ひ輕快を見た症例を經驗したので茲に報告する次第である。
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