臨牀例
第一肋骨骨折による皮下性氣腫治驗例
土屋 準之
1
1京都大學醫學部外科(第二講座)
pp.40
発行日 1947年10月20日
Published Date 1947/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200262
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症例 21歳。男子
2臺の自動車の後部に兩肩を挾さまれ右第一肋骨骨折を起しその外側斷端によりて肺を損傷し右緊張性氣胸及主として右胸腹部前面に及ぶ皮下性氣腫を惹起し,呼吸困難著明,全身症状不良であつたが,手術によりて右第一肋骨斷端の一部を切除し,胸壁肋膜缺損部には近くより作製せる有莖筋肉瓣を挿入して閉鎖し,其の後ペルテス氏胸腔持續吸引と胸腔穿刺によりて空氣を吸引排除することにより之を治癒せしめた。皮下性氣腫の消失と共に左鎖骨骨折あるに氣付いた.
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