臨牀例
急性に經過せる皮膚癌の1例
鈴木 恒二
1
1京都大學醫學部外科(第一講座)
pp.39-40
発行日 1947年10月20日
Published Date 1947/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200261
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症例
患者は48の歳男子,職業は鑄物工。
昭和21年10月中旬,作業中赤熱した鐵片のため陰嚢に火傷を受け,水泡より潰瘍を生じたが,其の儘放置してゐたため感染を來し,潰瘍面に膿汁を附着し,左鼠蹊部有痛性に腫脹した。潰瘍は次第に増大し,11月中旬には右鼠蹊部の無痛性腫脹を來した。受傷後3ヶ月の昭和22年1月20日來院。
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