増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅱ 併存症を持つ患者の評価とその術前・術後管理
1.心疾患
高血圧
中嶋 博之
1
,
新浪 博士
1
Hiroyuki NAKAJIMA
1
1埼玉医科大学国際医療センター心臓血管外科
pp.46-48
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200076
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最近の知見と重要ポイント
□臓器障害の原因となっている高血圧や拡張期110 mmHg以上,収縮期180 mmHg以上の管理不良な高血圧に対しては,手術の延期も考慮する.
□βブロッカーは,心臓合併症のリスクを有する症例に対して,中等度以上のリスクの手術が行われる際の周術期に有用である.
□術後の降圧薬は,降圧以外の作用を考慮して選択されるため,病歴や検査結果から心事故のリスクを術前に十分評価しておくことが重要である.
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