増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅲ 術式別の術前・術中・術後管理
3.小腸・大腸
肛門疾患手術
北山 大祐
1
,
松尾 恵五
1
,
新井 健広
1
,
岡田 滋
1
,
石川 健二
1
,
藤解 邦生
1
,
辻仲 康伸
2
Daisuke KITAYAMA
1
1大腸肛門病センター東葛辻仲病院
2辻仲病院柏の葉
pp.142-145
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200014
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最近の知見と重要ポイント
□近年,抗血栓薬服用患者は増加しており,冠動脈ステント留置後など抗血栓薬の休薬が不可能である患者も多く,手術術式,麻酔方法に配慮が必要となる症例が増加している.
□2005年に保険収載された痔核局所注射薬であるALTA(Aluminum potassium sulfate hydrate・Tannic Acid,ジオン®注)療法の登場により,痔核治療においては,外来手術(day surgery),短期入院手術(2〜5日の入院)が可能な症例が以前より増加している.
□手術とALTA療法の併用により,痔核根治術の外科的切除部位を縮小することが可能になり,術後疼痛の緩和および術後出血などの合併症を未然に回避することにつながっている.
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