昨日の患者
患者さんから元気を貰う
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1125
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105196
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- 文献概要
超高齢社会を迎え,超高齢の手術患者さんが激増しつつある.そして認知症などの種々の合併症を伴い,手術を踏み切ることに躊躇せざるをえない患者さんも多い.しかしながら私は高齢でも自立して生活ができる患者さんには,積極的に標準的手術を行うことにしている.元気印の患者さんを紹介する.
93歳のAさんが,黄疸を伴う上腹部痛を主訴として当院消化器内科に来院した.精査を行うと,総胆管結石を伴う急性胆囊炎であった.しかも若いときに潰瘍にて胃切除術を受け,ビルロートⅡ法で再建されていた.総胆管結石に対する内視鏡的治療を試みたが施行できず,外科へ紹介された.
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