特集 肝胆膵癌の血管浸潤をどう治療するか
扉
pp.905
発行日 2014年8月20日
Published Date 2014/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105138
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肝胆膵癌は解剖学的あるいは腫瘍学的な特徴から容易に大血管へ浸潤する.従来より血管浸潤を伴う進行癌は切除不能と考えられていたが,血管外科手技の応用によりR0手術が可能となった.しかし,血管合併切除は高難度手術であり,手技侵襲が大きいため合併症が多く,また遠隔成績は必ずしも満足のいくものではない.
したがって,これら血管浸潤を伴う肝胆膵癌に対しては,正確な診断のもとに,慎重に手術適応を決定すること,そして習熟した手技と綿密で厳重な周術期管理が必須である.本特集では,肝細胞癌,肝内胆管癌,転移性肝癌,胆道癌,膵癌などの血管浸潤に対して,どのような症例をどのように治療するか,そしてその成績について,専門施設の方針と手技,成績を述べていただいた.
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