Japanese
English
臨床報告
クリッピング後再出血をきたした小腸毛細血管腫に対し単孔式腹腔鏡下手術を施行した1例
Resection with single incision laparoscopic surgery for a small intestinal capillary hemangioma in which rebleeding developed after clipping: a case report
高田 英志
1,2
,
松本 智司
1
,
上田 純志
2
,
内藤 善哉
3
,
内田 英二
2
Hideyuki TAKATA
1,2
1日本医科大学千葉北総病院外科
2日本医科大学付属病院消化器外科
3日本医科大学統御機構病理学
キーワード:
小腸毛細血管腫
,
小腸鏡
,
単孔式腹腔鏡下手術
Keyword:
小腸毛細血管腫
,
小腸鏡
,
単孔式腹腔鏡下手術
pp.361-366
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104991
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要旨
症例は74歳,男性.貧血の精査目的にて当院を受診した.上部・下部消化管内視鏡を施行したが,出血源はなく,カプセル内視鏡,小腸内視鏡を施行したところ,中心に発赤を伴う粘膜下腫瘍様の隆起を認め,クリッピングおよび点墨を施行した.生検の結果,小腸血管腫と診断された.その後良好に経過していたが,9か月後に再度貧血が進行し,カプセル内視鏡にて小腸血管腫からの出血が強く疑われ,単孔式腹腔鏡下小腸部分切除を施行した.クリッピングで消退した小腸血管腫の報告もあるが,本症例は消退がえられず外科的切除を行った.小腸毛細血管腫に対する単孔式腹腔鏡下手術は整容性,根治性からも有用と考えられた.
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