Japanese
English
臨床報告
単孔式手術用器具を使用し胃内手術を施行した食道胃接合部近傍発生GISTの1例
Intraluminal operation using TANKO operation device for the GIST case near the esophagogastric junction
田中 聡也
1
,
古賀 浩木
1
,
伊藤 孝太朗
1
,
山地 康大郎
1
,
篠崎 由賀里
1
,
佐藤 清治
1
Toshiya TANAKA
1
1佐賀県医療センター好生館消化器外科
キーワード:
胃内手術
,
GIST
,
SILSポートTM
Keyword:
胃内手術
,
GIST
,
SILSポートTM
pp.1093-1097
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104722
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要旨
症例は69歳,女性.検診で胃の食道胃接合部近傍に径5cm大の粘膜下腫瘍を指摘された.管内発育型のGISTと診断した.胃GISTは胃上部が好発部位であり,食道胃接合部近傍に発生する症例も少なくない.接合部近傍に存在する管内発育型症例では,胃壁外からのアプローチのみでは術後狭窄による通過障害をきたす可能性がある.また,胃壁の切開を伴う術式では,腫瘍が腹腔内に散布される可能性などの問題がある.これらの問題を克服するために単孔式手術用の器具を用いた胃内手術を施行し,良好な結果を得た.
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