Japanese
English
臨床報告
右側肝円索を伴う胆囊結石症の3例
Laparoscopic cholecystectomy for right-sided round ligament/left-sided gallbladder: Report of three cases
橋本 良二
1
,
横山 裕之
1
,
谷口 健次
1
,
望月 能成
1
,
渡邉 卓哉
1
Ryoji HASHIMOTO
1
1小牧市民病院外科
キーワード:
右肝円索
,
胆囊結石症
,
腹腔鏡下手術
,
左側胆囊
Keyword:
右肝円索
,
胆囊結石症
,
腹腔鏡下手術
,
左側胆囊
pp.733-738
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104619
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要旨
当院において過去8年間に腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した1,005例中3例(0.3%)に右側肝円索を認めた.3例とも有症状の胆囊結石症でありCT検査および超音波検査にて右側門脈臍部,肝円索の左側に胆囊を認め,すべての症例で術前に解剖学的異常の診断が可能であった.2例は腹腔鏡下手術を完遂し得たが,1例は炎症による高度癒着で開腹術に移行した.いずれの症例も術後経過は良好であった.近年の画像診断技術の向上により右側肝円索は術前診断可能であり,この解剖学的異常を伴った胆石症に対する腹腔鏡下胆囊摘出術は,手術手技に若干の工夫を加えることで,より安全に手術を行うことができると考えられた.
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