勤務医コラム・38
冬の糖尿
中島 公洋
1
1慈仁会酒井病院外科
pp.907
発行日 2012年7月20日
Published Date 2012/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104146
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- 文献概要
21年間大きな病院にいて,外科疾患の物理的解決のみにいそしんだあと,ここ8年間は小さな病院にいて世間の風に吹かれ,「世の中は理屈どおりにはいかぬ厄介な事が多い」という,あたり前のことを実感しています.具体的には,消化器外科医である私が,なんで糖尿やらCOPDやら心不全やら精神疾患やらといった,専門外の患者さんをずっと診ているのだろう,と不思議です.
担当医と患者さんとの間には,専門がどうこうというような小さな因子を超えた,一種独特なる関係があって,それは他の人からは窺い知れないものだと思います.小さな病院に勤務して,外来での患者さんとのつき合いの中から教えてもらったことを挙げてみます.これまた当り前のことばかりですが,すべて実体験なので,若い先生方のお役に立つかもしれません.
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