Japanese
English
臨床報告
横隔膜脂肪肉腫の1切除例
A case of a resected diaphragmatic liposarcoma of diaphragm
浅沼 晃三
1
,
栗原 唯生
1
,
重吉 到
1
,
井合 哲
1
,
市川 辰夫
1
,
石津 英喜
2
Kozo ASANUMA
1
1埼玉協同病院外科
2埼玉協同病院病理診断科
キーワード:
脂肪肉腫
,
横隔膜
Keyword:
脂肪肉腫
,
横隔膜
pp.847-851
発行日 2012年6月20日
Published Date 2012/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104130
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要旨
患者は52歳,男性.発熱と全身倦怠感で当院を受診した.解熱剤などの内服で経過観察したが改善せず,精査を施行したところ,CTで右肺から肝臓にかけて腫瘤を認めた.画像診断と穿刺生検で横隔膜周囲の肉腫と診断され,手術目的に外科へ転科した.右開胸開腹下に右肺下葉部分切除,横隔膜部分切除,肝部分切除を施行した.摘出標本では横隔膜中心に12×6×6cmの腫瘤を認め,術後病理所見から脱分化型脂肪肉腫と診断された.本症例は術後に右後腹膜,左傍腰椎,左骨盤内へと再発を繰り返し,そのつど摘出術と補助化学療法を行ったが,初診から約7年後に腹膜再発で永眠した.横隔膜脂肪肉腫はきわめて稀な症例である.
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